弁護士に依頼する場合の流れ
弁護士に依頼すべきかどうか分からない場合は、まず法律相談をすべきです。
必ず弁護士に依頼したい、という案件でも、当事務所は、まず法律相談をお願いしています。
それは、法律相談が、単なる相談にとどまるものではなく、弁護士が事情をお伺いして、法的観点から事案を整理することで、解決のための方向性を見つけ出すことが目的だからです。
弁護士として、どのような対応をすべきだと考えたか、弁護士に依頼することが適切か否か、お伺いした事情から整理してお伝えします。
その結果として、弁護士に依頼するかどうかは、ご相談された方の判断です。
一度相談したからと言って、必ずその弁護士に依頼しなければならないものではありませんし、他の弁護士の判断を聞いてから考えるのも、ご相談された方の自由です。その場で依頼すべきかどうか判断に迷う場合は、ご家族や知人の方に意見を聞くのも一つの選択肢でしょう。
なお、当事務所では、相談のみで終了となった場合には、相談料をお願いしています。
ご相談のあと、弁護士に依頼すると判断された場合、以下のような流れで進めていきます。
相談から着手までの流れ
1 相談の結果、弁護士に委任すべき案件については、弁護士費用の概算をお伝えします。
任せて頂けるようでしたら、委任契約書・委任状等を作成し、事件着手の準備を進めます。
このとき、印鑑が必要ですので、法律相談の際には用意して頂けるとスムーズです。
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2 今後の方針を検討・決定し、そのために必要な書類を用意したり、打合せをします。
事案によりますが、複数回の打合せが必要であることが一般的です。
また、弁護士費用のご入金をお願いします。(着手時に費用を頂かない場合を除く)
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3 弁護士がご依頼者に代わって、ご依頼者の悩み、トラブル等を解決するため活動します。
ただ、弁護士は、ご依頼者からお話を伺って、そのお話を元に活動します。
事案を一番把握しているのは、当事者ご依頼者自身です。
解決に向かって進む、ご依頼者自身の気持ちがなによりも大切です。
弁護士も、一緒に解決に向かって進みます。
平穏な日常を取り戻すため、一緒に歩いていきましょう。
まずは相談から。解決に向かって、よりよい道を一緒に選んでいきましょう。
法テラスを利用する場合は、上記とは異なる流れになります。
当事務所を窓口として法テラスの弁護士費用立替制度を希望される場合
扶助を受けるための条件を満たしているか、法テラスにおける審査が必要です。
条件は、
・収入が一定額以下であること
・勝訴の見込みがないとはいえないこと
・民事法律扶助の趣旨に適すること
などで、関連書類を法テラスに提出し、審査を受けたうえで扶助が決定します。
上記1と2の間に、法テラスでの審査が入ります。
審査期間が、概ね2週間程度かかること、審査の結果によっては扶助を受けられないこと
などから、弁護士費用立替制度を希望されてのご依頼の場合、
「至急対応して欲しい」などのご要望には応えられないことがあります。
詳細は、「法テラスご利用の流れ」をご覧ください。
着手から事件終結までの流れ
1 ご依頼目的達成のために、活動します。状況に応じて、打合せ等が必要です。
また、状況に応じて、方針を変更することもありますし、行う手続きを切り替える可能性もあります。必要に応じて連絡を取りながら、事件を進めていきます。
その一方で、状況が変わったり、考えが変わったら、その後に行うべきことも変わりますので、早急にご連絡を頂けると助かります。
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(依頼後、弁護士とはどのように連絡するの?)
電話、メール、面談など、ご依頼者様の生活リズムや事件の状況に応じて、適切な方法で
行いたいと考えています。気になったことがあれば、適宜の方法でお気軽にご連絡くださ
い。
(途中で気持ちが変わっちゃったんだけど、どうしよう?)
気持ちが揺れていることも含めて、教えてください。
一度、方針を決めて弁護士に頼んだからと言って、最後までその方針でなければいけない
ということはありません。例えば、離婚を決めて調停を行ったけれど離婚すること自体を
やめること、遺留分の主張をしていたけれど撤回することなど、全く問題ありません。
大切なのは、「これから」の生活です。今の気持ちに沿わないことや、今後のためになら
ないことを継続する必要はありません。
これからをどうしていくのか、一緒に考えていきましょう。
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2 ご依頼目的にともなう法律事務の終了後、
それまでにかかった実費や報酬金の支払いをお願いします。
一方、協議により途中で依頼を終了する場合もあります。
その都度、経過報告・打ち合わせ等の中でご依頼者のお気持ちを一番に考えて、
最適な手段の結果として決定していきます。