六法のお話

先生が、ろけっとぽっぽーグッズをちゃっかり持っていたので、なんとなくご立腹の事務局です。

ろけっとぽっぽーとは、事務局が密かに応援している、有斐閣という出版社のゆるキャラ(と勝手に認定)です。

まさか、グッズが存在していたとは。ぬう。

 

そんなわけで、六法のお話です。

先日、一言にすべてひっくるめて「六法」っていう呼び方をしていますが、「何故、掲載されている法律は6個以上あるのに、六法なのか」と、なんでみんな六法と呼ぶのか、6個だから六法なのじゃないかと疑問に思ったのですが、

その疑問について、先生に教えていただいた回答編をお送りします。別に要らないと思いますが。

だって、先生のろけっとぽっぽーグッズを見ていたら、ご立腹と同時に思い出したので。

 

なんか、ちょっと、むーかーつーくーでございます。

ろけっとぽっぽーは、ワタクシが最初に発見したと思っていたのに、くやしいじゃないですか。むむ。

ちゃっかり先生が知っていたなんて、しかもグッズまで持ってたなんて。

ろけっとぽっぽーに裏切られた気分です。ろけっとぽっぽーの裏切り者っっ。

 

ということで、今度こそは、居酒屋で話すとモテちゃうと思われます、六法の話です。

 

そもそもは、六法って、「日本国憲法」「民法」「商法」「刑法」「民事訴訟法」「刑事訴訟法」のことを指すのだそうです。6個です。

ここは、個人的に調べたことですが、もともと明治の初めに、フランスの諸法典を全訳した「仏蘭西法律書」を六法と総称したことが始まりなんだそうです。何故、六法と総称したかというと、この仏蘭西法律書には、憲法とナポレオン制定の、5法典(「民法」「訴訟法」「商法」「治罪法」(どうやら刑事訴訟法らしいです)「刑法」)の6つが収録されているから、らしいです。

ここが始まりなのだそうです。六法の。

そこから、主要な法分野を指すものを六法と呼んだり、書籍の法令集を指して六法と呼んだりするようになったらしいです。

 

余談ですが、この仏蘭西法律書を全訳した人は、「箕作麟祥(みつくりりんしょう)さん」と言って、

「権利」「義務」「動産」「不動産」とか日本に存在しなかった訳語を新たに創った人なんですって。

今では、子どもだって「権利」だの、「義務」だの主張するというのに、昔はなかったんですねー、この言葉。

ちなみに「憲法」という言葉もこの方が訳したんだそうです。直訳は「国家の根本の法」というらしく、福沢諭吉さんは、「律例」って訳したとのこと。いろいろ有名な人がいろいろな訳をしたけれど、結局は

箕作麟祥さんの「憲法」が定着したそうです。

 

「法律の元祖」って呼ばれているお方だそうです。全く知らなかった。

 

なので、そこから先のたくさんの法律書さんたちは、「六法」と言いつつ、6個以上あったり、「六法全書」と言いつつ、全部載ってなかったりするのです。

大切なことを、六法というのです。←ちょっと強引です。

で、そうなると、次に事務局が個人的に気になったことって、

「じゃあ、全部の法律が載ってる本ってあるんだろうか?」ということでした。当然の疑問ですよね。

調べてみましたよー。本当の意味での六法全書。

そしたら、ありました。

その名も、「現行法規総覧」と「現行日本法規」の2冊があるそうです。

 

100巻ほどで、お値段、23万9976円と27万円となっております。

しかも、加除式。

 

・・・・・要らんわいっ!!

 

当事務所では要らないと即刻判断いたしました。はい。

六法全書で十分です、その他の「ナントカ六法」もいくつかありますし、ええ、十分です。

全ての法律、網羅しなくて結構です。当事務所の本棚には。

先生の頭の中にあれば十分です。

ねっ。先生。